天同星とは?十二宮全体を速攻解説 最もマイペースな福星にも不安はある
天同星は星盤における福星で、温和さ、善良さ、知足常楽の性質を象徴する。本稿では意思決定のサポートの視点から、十二宮における天同の核心的な表現を解説する。命宮での仏系な生き方、財帛宮での偏財体質、事業宮での好人物ぶりのほか、夫妻宮・子女宮・福德宮など他の宮位での行動的特徴も取り上げる。
星盤には誰もが手に入れたい星がある。福星という名の星だ。
聞いただけで縁起がよさそうで、幸せで悩みもなく、一生順風満帆に過ごせる気がする。その星こそ天同星だ。
だが天同星が命宮に坐する人は、本当に悩みがないのだろうか?そうとは限らない。私の知り合いにも天同坐命の友人が何人かいるが、焦り出すと誰よりもひどい。仏系(のんびり屋)なのは本当だし、不安になるのも本当なのだ。
なぜそうなるのだろう?今日は天同星が十二宮にある場合の特徴を一つずつ見ていき、この最も特別な福星が場所によってどう変わるのか確かめていこう。
天同が命宮にある場合:仏系青年で、足るを知る者は常に楽し
天同坐命の人は、とにかく気立てがいい。めったに怒らないし、人と衝突することも少ない。「天が崩れれば背の高い人が支えてくれる」と、彼らは慌てない。
小さい頃からずっと暮らし向きに困らない。家庭環境も悪くなく、両親に可愛がられて苦労知らずで育つ。世界に対する見方も比較的楽観的だ。
だが野心もあまりない。周りが仕事に打ち込んだり、大金を稼ごうとしたり、出世しようとしたりするのを見ても、「そんな必要ない」と思う。お金は使う分さえあればいいし、日々が快適ならそれでいい、そんなに疲れることはない、と考えるのだ。
**意思決定のヒント:** 現状に満足しているのは悪いことではないが、若いうちは自分を追い込んでみるべきだ。さもないと年を取ってから、頑張ろうにも力が出なくなってしまう。快適さは死者のもの。生きているなら、多少は冒険してみるものだ。
天同が兄弟宮にある場合:兄弟姉妹との仲が円満
天同が兄弟宮にある人は、兄弟姉妹との関係がとても良い。
争いもせず、損得にもこだわらない。「あなたが親切にしてくれるなら、私はもっと親切にする」というタイプで、家族全員が和気あいあいとしていて、揉め事はほとんどない。
天同星の人は兄弟姉妹の中で、たいてい可愛がられる側だ。気立てが良くて人柄もいいので、誰もが彼を可愛がり、譲ってあげたくなる。
**意思決定のヒント:** 人に可愛がられるのは幸せなことだが、いつまでも他人に依存してばかりもいられない。大人になったら、自分も相手を気遣い、責任を負うことを学ばなければならない。
天同が夫妻宮にある場合:パートナーが優しく思いやりがある
天同が夫妻宮にある人は、たいていとても優しくて思いやりのある相手と結ばれる。
気立てが良くて面倒見がよく、何でもあなたに譲ってくれる。そんな人と一緒にいると、本当に居心地が良いし、安心感もある。
だが少し退屈に感じることもある。日々が平穏で、波乱もなければサプライズもない。時間が経つにつれ、つまらないと感じるようになるかもしれない。
**意思決定のヒント:** 平穏な日々こそが本物の幸せだ。情熱というものは、来るのも早ければ去るのも早い。安定して一生を過ごせるのが、本当の福なのだ。
天同が子女宮にある場合:子どもが可愛くて皆に可愛がられる
天同が子女宮にある人の子どもは、たいていとても可愛くておとなしい。
小さい頃から言うことをよく聞き、騒ぎ立てることもない。口が上手で甘えん坊なので、大人はみんな可愛がってくれる。育てるのも手がかからず、あまり苦労しない。
だが甘やかしすぎてしまうことも多い。叱るのも可愛そう、叩くのももってのほか、口に入れたら溶けてしまうのではと心配するほどだ。可愛がっているうちに、いつの間にか甘やかしてしまう。
**意思決定のヒント:** 子どもを可愛がるのは当然だが、溺愛は禁物だ。しつけるべきところはしつけ、ルールを教えるべきところは教えなければならない。甘やかされて育った子どもは、社会に出てから損をする。
天同が財帛宮にある場合:金運は悪くないが、大金は稼げない
天同が財帛宮にある人の金運は、たいてい悪くない。飢えることも凍えることもなく、使う分には困らず、暮らしは潤っている。
だが大富豪になれるような運命ではない。彼らは運が良く、よく良いことに恵まれる。会社のボーナスには漏れなくあずかれるし、友人の投資話に誘われて少し小銭を稼げたりもする。
だが大金は稼げない。それだけの胆力がないからだ。全財産を投げ打って起業しろと言われたら、絶対に嫌がるだろう。怖すぎる。
**意思決定のヒント:** 安定しているのは良いことだが、保守的になりすぎるのも考えものだ。若いうちは、適度に冒険してみてもいい。失敗してもまたやり直せばいい。年を取ってから後悔するよりはずっとましだ。
天同が疾厄宮にある場合:脾胃と湿気に注意が必要
天同は水に属し、体の面では主に脾胃、湿気、内分泌などに関係する。
太りやすく、むくみやすく、消化不良を起こしやすい。湿気が溜まりやすく、体がだるくて動くのが億劫になる。動くのが億劫だから太る、太るからますます動きたくなる、という悪循環に陥りがちだ。
あとは感情面の問題もある。天同星の人は憂うつになりやすく、嫌なことを心に溜め込みがちで、不満があっても口に出さず自分で抱え込む。消化しきれなくなると、病気になってしまう。
**意思決定のヒント:** 食事に気をつけ、体を動かすこと。じっとしてばかりいないで、動かないとどんどん弱ってしまう。外を歩いたり運動したりするのが、どんな高価な栄養剤よりも効く。
天同が遷移宮にある場合:外出先で貴人に恵まれる
天同が遷移宮にある人は、外出先での運がとても良い。
新しい場所に行っても、いつも良い人に出会い、助けてくれる人が現れる。道に迷えば道を教えてくれる人がいるし、お金がなくなればおごってくれる人がいる。困ったことがあれば、手を差し伸べてくれる人が現れる。
どこへ行っても人気者だ。気立てが良くて人柄がいいので、誰もが彼と友達になりたがる。
**意思決定のヒント:** 機会があれば、どんどん外に出かけよう。外の世界は思っているよりずっと親切だ。外に出て初めて、自分がどれほどの幸せに恵まれているかがわかる。
天同が交友宮にある場合:友達が多く、誰からも好かれる
天同が交友宮にある人は、友達がとても多い。
誰もが天同星の人と友達になりたがる。争いもせず、損得にこだわらず、人を陥れたりもしないからだ。彼らと一緒にいると、警戒心を持たなくて済むし、とてもリラックスできる。
友達の数が多いだけでなく、心から付き合える友達も多い。天同星の人の人気の良さは、見せかけではない本物だ。
**意思決定のヒント:** 人気があるのは良いことだが、友達を選ぶ目も養わなければならない。誰にでも心を開いていいわけではないし、断るべきときは断ることも必要だ。
天同が事業宮にある場合:誰からも好かれる「いい人」だが、リーダーには不向き
天同が事業宮にある人は、会社でたいてい「いい人」として扱われる。
同僚が頼みごとをすれば、いつでも快く引き受ける。上司が仕事を割り振れば、何でも受け入れる。誰とでもうまくやっていけるので、悪く言う人は一人もいない。
だが仕事でどれほど高い成果を上げられるかというと、そうとも限らない。あまりにものんびり屋で、仕事への執着が薄いからだ。必死になって頑張れ、人と競え、闘えと言われても、それができない。
**意思決定のヒント:** 「一番を目指さなくても、居心地が良ければそれでいい」というのも、間違いではない。だが少しは自分に挑戦してみるべきだ。さもないと、人はだめになってしまう。激しく頑張らなくてもいい、ちょっとだけ自分を追い込んでみれば十分だ。
天同が田宅宮にある場合:家が居心地が良く、ホームシックになりやすい
天同が田宅宮にある人は、とても家が好きだ。
家は彼らの港であり、巣なのだ。仕事が終わればどこにも行きたくなく、ただ家に帰ってゆっくりしたいと思う。家を快適に整えて、食べ物も飲み物もある環境が、何よりも幸せなのだ。
家庭の雰囲気もたいてい良く、和やかで大きな揉め事もない。
**意思決定のヒント:** 家が好きなのは良いことだが、いつも家に閉じこもってばかりもいられない。外に出て、友達に会ったり、世界を見たりしよう。家は港であって、牢獄ではない。
天同が福德宮にある場合:生まれつき楽観的だが、現状に甘んじやすい
天同が福德宮にある人は、本当にメンタルが強い。
どんなに大変なことがあっても、一晩寝れば忘れてしまう。恨みも抱かないし、物事にこだわらないし、自分を責めたりもしない。こんなメンタルは、多くの人が望んでも得られないものだ。
だが楽観的すぎて、能天気になりすぎるきらいもある。何でもいいや、どうにかなるさ、と思っているうちに、いつの間にか日々をただ過ごしてしまう。
**意思決定のヒント:** メンタルが強いのは幸せなことだが、それだけで食べていけるわけではない。頑張るべきときは、やっぱり頑張らなければならない。若いうちに楽をしていると、年を取ってから苦労するかもしれない。
天同が父母宮にある場合:両親に可愛がられ、蜜の壺の中で育つ
天同が父母宮にある人は、小さい頃からずっと可愛がられて育つ。
両親にとても甘やかされ、叱られることも叩かれることもなく、少しの不満も抱かせずに育てられる。欲しいものは何でも買ってもらえ、手のひらに乗せて落とすのが心配、口に入れたら溶けるのが心配、というほど大切にされる。
成長環境はとても温かく、愛に満ちている。だが守られすぎて、外の世界がどれほど厳しいか知らないままになってしまうことも多い。
**意思決定のヒント:** 両親が注いでくれた愛に感謝しつつ、自分一人で成長しなければならない。温室の花は、外に出たら風雨に耐えられない。早いうちに外の世界を見て経験を積むのは、悪いことではない。
最後に
天同星は、どの宮に入ってもその宮を「快適」に「安楽」に「幸せ」にしてくれる。
良い点は、その分野で運が良く、メンタルも安定しており、周りから可愛がられることだ。
悪い点は、その分野で怠けやすく、逃げ腰になりやすく、向上心を持ちにくいことだ。
天同星の人が一生で取り組むべき修行は、たった一文字——**「動」**だ。
動き出し、挑戦し、いろいろな経験をし、少しは苦労もしてみる。どん底をくぐり抜けて初めて、高みの素晴らしさがわかる。暗闇を知って初めて、明るさのありがたさがわかる。
**福は天から与えられるものだが、幸せは自分で探しに行くものだ。**
星盤は占いではなく、自分自身をより深く知るための手がかりだ。天同星がどの宮にあるかは、あなたの「コンフォートゾーン」がどこにあるかを示している。居心地が良いのは確かだが、あまりにも快適すぎると人はだめになってしまう。時々コンフォートゾーンから一歩踏み出してみれば、自分が思っているよりずっと遠くまで行けることに気づくはずだ。