乾宮(けんきゅう)の八卦を一言で知る☰
第1卦 乾卦(乾為天)
卦象:上乾(天)、下乾(天)
☀ 陽:純陽にして至健、剛強で進取の気性に富み、天地を開く気魄を備える。事業は飛躍し、貴人の助力を得て万事が亨通し、大志を抱いて活躍する好機である。積極的に打って出るのがよく、大人に会うに利する。
☾ 陰:剛が極まれば折れ、亢龍に悔いあり。強引すぎれば反感を招き、高望みすればかえってその累を受ける。盛りが極まれば衰える時であり、進退をわきまえねばならず、さもなくば孤高で援けなく、一本の木では支えられない。
第6卦 訟卦(天水訟)
卦象:上乾(天)、下坎(水)
☀ 陽:争訟の中で中正を守り、理にかない節度を持って紛争を解決する。公正な人に調停を求め、理をもって人を説き、適度にとどめて干戈を玉帛に変え、身を全くして退くのが上策である。
☾ 陰:勝ち気で口論に勝っても、人脈と精力を失う。あくまで対抗し続ければ、勝訴しても得るものより失うものが多い。長く訴訟が決着せず、両者共に傷つき、心身ともに疲れ果てる。
第10卦 履卦(天沢履)
卦象:上乾(天)、下兌(沢)
☀ 陽:虎の尾を踏むがごとく、慎重に事を運ぶ。礼を守り分別をわきまえれば、危険な状況にあっても難を逃れられる。柔をもって剛を制し、礼をもって人に接し、一歩一歩確実に進めば、前途に障りはない。
☾ 陰:尊大になり規則を無視すれば、遅かれ早かれ壁にぶつかり失敗する。無謀に事を行い畏れる心を持たねば、虎の尾を踏んだように必ず反撃を受け、進退に窮する。
第12卦 否卦(天地否)
卦象:上乾(天)、下坤(地)
☀ 陽:閉塞の中で正道を守り、才能を隠して時を待つ。否極まれば泰となるは客観的な法則であり、低谷の時には黙って力を蓄え、無駄な消耗を減らし、情勢の好転を待ち、本心を守り抜く。
☾ 陰:天地が交わらず、あちこちで壁にぶつかる。長期の閉塞が意志の消沈を招き、孤立して援けがない。勢いに逆らって無理に動けば損失が増すばかりで、邪な道に進めば二度と立ち直れない。
第13卦 同人卦(天火同人)
卦象:上乾(天)、下離(火)
☀ 陽:心を同じくし、志を同じくする。私心を捨て、公正な原則で人々を団結させれば、多くの力が集まって大きな成果が得られる。隔たりを打ち破り、共通の認識を集め、力を合わせて困難を打開する。
☾ 陰:同党とだけ親しくすれば格局が狭くなり、党派の偏見が発展を妨げる。人脈が小さな輪に限られれば、大きな事を成し遂げるのは難しい。異端を排斥すれば、最終的に孤立する。
第25卦 無妄卦(天雷無妄)
卦象:上乾(天)、下震(雷)
☀ 陽:天下に雷が行くように、至誠で虚妄がない。正しい道を歩み、実務に励み、正しい念を持ち、小利を求める賢さを使わず、邪な道を弄さない。地に足をつけ、自然のままに従えば、心が正しければ万事が亨通する。
☾ 陰:妄想を抱き、日和見的に立ち回れば天から災いが降る。無妄の災いは往々にして正しくない念に由来し、非現実的な期待は最終的には打ち砕かれ、妄りに動けば凶を招く。
第33卦 遯卦(天山遯)
卦象:上乾(天)、下艮(山)
☀ 陽:天下に山あり、陰が長じ陽が消える、退避の時である。退をもって進となし、紛争から遠ざかり、実力を保全して時機を待つ。一歩退けば海は広く空は高く、世を遁れても憂いなきは大いなる知恵である。
☾ 陰:権力や地位に執着して退かねば、小人に害される。優柔不断で退く好機を逸し、去るべき時に去らねばかえってその累を受ける。退くのに果断でなければ、かえって困窮した状況に陥る。
第44卦 姤卦(天風姤)
卦象:上乾(天)、下巽(風)
☀ 陽:天下に風あり、期せずして出会う。偶然の邂逅の中で清醒な判断を保ち、正道で自らを律する。一陰が生まれた時には速やかに防ぎ、微小なうちに兆しを察して未然に防ぐ。
☾ 陰:悪い人に出会ったことに気づかず、警戒心を緩めれば小人に染まる。曖昧な関係は最終的に災いを招く。期せぬ出会いに正道の拘束がなければ、必ず邪な道に進む。