一言でわかる震宮(しんきゅう)の八つの卦☳
第16卦 豫卦(雷地豫)
卦象:上震(雷)、下坤(地)
☀ 陽:雷が地から出て奮い立ち、万物が栄え、順境で安楽なとき。成果を享受できるが、安楽にあっても危機を忘れず、楽しみながら備えを整え、清醒さを保たねばならない。時に従って行動し、安楽の中に備えがあれば憂いなし。
☾ 陰:楽しみが極まれば悲しみが生まれ、享楽に溺れれば本業がおろそかになる。物に溺れて志を失い、有頂天になれば、安楽の中に禍の根が埋もれる。表面的な繁栄の下に隐患が生まれているのに自覚しない。
第32卦 恒卦(雷風恒)
卦象:上震(雷)、下巽(風)
☀ 陽:雷と風が互いに助け合い、恒常に努める。正道と初心を守り抜けば、夫婦は和らぎ、事業は長続きする。恒久の道は動と静が適度で、時代と共に進むことにあり、守り通してこそ真価が現れる。
☾ 陰:頑固に変わろうとせず、臨機応変に対応できなければ硬直化する。優柔不断で方針がコロコロ変われば何事も成し遂げられない。恒常でありながら変通を知らなければ、長く続くことがかえって足かせとなる。
第34卦 大壮卦(雷天大壮)
卦象:上震(雷)、下乾(天)
☀ 陽:雷が天にあり、陽気が壮盛なとき。力が強大なときほど礼を守り慎まねばならない。壮でありながら礼をもって自らを律すれば正気が満ち、威厳は阻むものがない。正道をもって壮を用いればどこへ行っても勝ち誇る。
☾ 陰:強さを笠に着て弱い者をいじめ、無謀に行動すれば至るところで壁にぶつかる。強情で我を通し、力で人を抑えつければ最終的には反撃を受ける。壮でありながら正を失えば暴虐となり、力が大きくても徳がなければ必ず禍を招く。
第40卦 解卦(雷水解)
卦象:上震(雷)、下坎(水)
☀ 陽:雷雨が起こり万物が解き放たれる。危機は過ぎ、困難は消え去る。転機を捉え、寛容に人に接し、積極的に行動する。過ちを赦し罪を宥める心で旧怨を解きほぐし、速やかに行うべきで遅れてはならない。
☾ 陰:先延ばしにして決断しなければ古い問題が再発する。緊張を緩めすぎれば同じ失敗を繰り返す。解決が徹底していなければ隐患が残り、「傷が癒えれば痛みを忘れる」では必ずまた同じ轍を踏む。
第51卦 震卦(震為雷)
卦象:上震(雷)、下震(雷)
☀ 陽:重なる雷が鳴り響き、驚恐して自らを省みる。突発的な衝撃に直面したらまず自身を省み、剛正な心で変局に対応する。恐怖を前進の原動力に変え、雷の音を聞いて慎めば災いはない。
☾ 陰:震に遭えば慌てふためき、心が乱れて対応できない。驚いた末に麻痺して省みなければ、警醒の機会を逃す。恐怖に打ちひしがれれば二度と立ち直れなくなる。
第54卦 帰妹卦(雷沢帰妹)
卦象:上震(雷)、下兌(沢)
☀ 陽:沢の上に雷があり、少女が嫁ぐ。慎んで礼を守り、位置を明らかに見極め、自身の役割を認識して本分を守らねばならない。正道をもって行動し、焦らず騒がずにいれば、最終的に円満に至る。
☾ 陰:位置が正しくなければ万事がうまくいかず、無理に結びつこうとすれば最終的に後悔する。名が正しくなければ言葉が通らず、分を越えて行動すれば必ず禍を招く。嫁ぐことを急げば、頼む相手を誤ることになる。
第55卦 豊卦(雷火豊)
卦象:上震(雷)、下離(火)
☀ 陽:雷と電が共に訪れ、豊かに盛んに光り輝く。内と外を兼ね備え、明智をもって行動を導く。細部まで明察して機を捉えれば、事業は最盛期を迎える。明をもって動を導けば、豊かでありながら長続きする。
☾ 陰:盛りが極まれば衰え、日が真ん中に来れば傾き始める。有頂天になれば急速に衰え、守り成すことを知らなければ豊かさを保てない。豊かなときに無駄遣いにふければ、座して山を空けることになる。
第62卦 小過卦(雷山小過)
卦象:上震(雷)、下艮(山)
☀ 陽:山の上に雷があり、小さく過ぎ越すことがある。小事はできるが、大事はしてはならない。細かいところで慎んで行動し、小さな歩みを速めて不断に修正し、小さな過ちは許すが大きな過ちは犯さない。
☾ 陰:小事にも慎みがなければ小さな過ちが積もって大きな禍になる。あまりにも小心翼々として