イヤホンをなくしても占える?古人の探し物の発想が凄すぎる
風山漸の卦で物探しのロジックを紐解き、古人が卦象によって範囲を絞り、思考を整理した方法を読み解く。
先日、友人が慌てて私に連絡してきた。Bluetoothイヤホンをなくした、カバンもポケットもくまなく探したが見つからない、家を壊して探すんだと焦っていた。私は彼に落ち着くように言って、銭を投げる方法で占ってみた。「風山漸」の卦が出て、二爻と六爻が動いて「水風井」に変わった——いや、違う、最初にメモしたのは「風火家人」に変わるってだっけ?まあ、何に変わろうと核心の考え方は同じだ。まずは古人の物探しのコツを説明しよう。
まずこの卦の基本から話そう。体卦は艮土で、物を探している本人を表す。用卦は巽木で、なくしたイヤホンを表す。五行では木が土を克つから、一見すると無理かもと思えて、普通の人なら「もう見つからない」と慌ててしまうだろう。焦るな。古人は「月令が最も大きい」と言う。辰・戌・丑・未といった土が旺(さかん)な月なら、体卦が月令に支えられる。まるで背後にフィットネスコーチが立っているようなもので、相手の小さなパンチなど痛くもかゆくもない。簡単に「見つからない」と言えたものではない。
次に互卦は「火水未済」だ。この卦は面白い。『周易』には「火が水の上にあるは未済なり。君子はこれを以て慎んで物を弁び、方に居る」とある——平たく言えば、途中で遠回りしやすいということだ。探しているうちに他のことに邪魔されたり、場所を間違えたりする。私の友人もまさにその通りで、イヤホンを3分探したかと思うと、ついでに古いアルバムをめくり始めて「去年のこの写真、俺かっこいいだろ」なんて感慨していた。かっこよさがイヤホン代わりになるのか?
本卦は「漸」という。「漸は進なり」で、順を追って進むという意味だ。つまりこのイヤホンは足が生えて外に逃げたのではなく、何かに隠れているだけで、ゆっくり探せば出てくるということだ。変卦が井であろうと家人であろうと、核心は「居場所を離れない」ことだ——井は動かないものだし、家人は家の中のことだ。どっちにしても、普段過ごす部屋の外には出ていない。私はその時彼に「会社への道やカフェなんて考えるな、絶対に家の中にある」と言った。
動爻は重要な情報だ。二爻の動は低い場所、だいたい膝から腰くらいの高さに対応する。六爻の動は高い場所、さらには視界の死角に対応する。この高い低いが一緒になっているのは、どういうことか?イヤホンが高低差のある場所に引っかかっている可能性が高いということだ。例えば何かにぶら下がっていたり、二段になった家具の隙間に挟まっていたりする。昔の人が玉佩や鍵束をなくした時も、この考え方が使える。万物の理は同じなのだ。
次に探す方向について。巽卦は東南に対応し、木や紙、服、カーテンといった風や木に関係するものにも対応する。私は彼にまず家の南東側を探すように言った。重点的に探すのは木製の引き出し、机の上の雑物の山、畳んだ服の間、それからカーテンの脇、扇風機の近く——こういう場所に小さなものが「隠れ」やすい。本当に隠れているのではなく、あなたの視線が勝手に見落としているだけだ。
高さについても両方見る必要がある。低い方はソファの隙間、机の下、ベッドの際、靴のそばを探す。高い方は本棚の一番上、タンスの上、かかっている上着のポケットを探す。特に「低い場所に置いたつもりが、うっかり高い場所に引っかかっていた」という場所、例えばハンガーにかかった帽子の中や、本棚の上段の本の隙間——私の友人は最後、かかっていたマウンテンパーカーのフードの中で見つけた。前日の退勤時に帽子を脱いでポイッと置いた時に、イヤホンがフードの奥に滑り込んだらしい。ポケットは探したのに帽子は探さなかったから、見つからないわけだ。
ほら、この占いは「根拠なく場所を当てる」なんてものじゃない。はっきり言って思考を整理し、邪魔な要素を排除する手助けをしてくれるものだ。『周易』の物探しの論理は、本質的には卦象を使ってぼんやりした不安を具体的な探す方向に分解し、むだな動きを減らして力を入れるべきところに集中させてくれるものなのだ。古人は「卜は疑いを決するためのもの」と言う。横になって答えを待つのではなく、麻のように乱れた思考の糸口を見つける手助けをしてくれるだけで、残りは自分で動かなきゃいけない。
そうだ、探す時のちょっとしたコツもある。「イヤホンを探す」という一点だけにこだわらず、ついでに散らかった場所を片付けるといい。互卦の未済が示しているように、雑物は判断を邪魔しやすい。たいてい片付けの途中で、物がひょっこり出てくるものだ——この道理は今でも通用する。何かを焦って探せば探すほど見つからないのに、諦めたらばったり出くわす。不思議なことじゃない。焦っている時は視野が狭