選択に迫られたらどうする?――一つの占いから見る古人の出行決定における思考
要約:天地否の卦を用いた旅行の事例を通して、古人が意思決定を行う際の実践的な論理を解き明かし、問題に直面しても慌てない方法を伝授する。
先日、夜中に友達に叩き起こされたんだ。来週遊びに行きたいけど、道中がうまくいくか心配で、悩んで頭が痛くなっちゃったって。俺は彼に時間を教えてもらって、卦を立ててみた。本卦は天地否、初爻が動いて、変卦は天雷無妄だった。
いきなり胡散臭いものだと思わないでほしい。これは実は古人の意思決定モデルなんだ。考えてみてほしい、選択に迫られた時、頭に血が上って即決するのも、あれこれ怖がって足踏みするのも禁物だ。古人のやり方は、物事を「体」と「用」に分けること——自分自身が「体」で、外界の環境が「用」。両方をはっきりさせれば、答えは自然に出てくるってわけだ。
この卦では、上卦の乾が体で、出かける人自身を表す。下卦の坤が用で、旅そのものを表す。否卦は「上下が通じない」という意味で、今風に言えばスタートがちょっともたつくってことだ。君もこんな経験がないだろうか? 出かける前の荷造りがぐずぐずして、駅に着いたらもう少しで乗り遅れそうになったり、高速に乗った途端に渋滞に巻き込まれたり。それが否卦の調子——最初はどこかぎこちないものなんだ。
でも慌てるな。動爻は初六にあって、爻辞には「茅茹を抜く、その匯(とも)を以てす」とある。どういう意味かというと、茅を抜く時は根っこから土ごと引っこ抜くように、出かける前の準備もしっかりやらなきゃいけないってことだ。「運が悪い時はどう調整したらいい?」と感じる人が多いけど、実は運の問題じゃない。前段階の準備が足りてなくて、直前にバタバタして出かけるから、トラブルが起きるに決まってるんだ。
次に真ん中の互卦を見ると、風地観だ。観とは、よく見てよく観察することで、無闇に突き進まないこと。旅の途中でKPIを追いかけるみたいに、観光地を次から次へと猛ダッシュで回るんじゃなくて、少し時間を取ってゆっくり歩けば、思いがけない驚きに出会えるものだ。これはつまり、状況をどう見極めるか教えてくれてるんだ——物事が思い通りにいかない時は、すぐに怒り散らすんじゃなくて、立ち止まって周りを見てみれば、別の道の方が面白いかもしれないってね。
最後の変卦は天雷無妄。無妄の意味はとても分かりやすい:余計なことをするな。計画通りに進めて、きちんとしていれば、大きな問題はない。一番怖いのは、道中で「あそこが面白いらしい」なんて人に聞いて、臨機応変に日程を変えちゃうこと。元々スムーズだった旅が、最後はへとへとになっちゃう。
五行の観点から言うと、坤の土が乾の金を生むから、この旅は本質的に人を養うものなんだ——遊んで帰れば気分も晴れやかになるし、視野も広がる、行ってよかったと思えるタイプの旅だ。途中でちょっとしたハプニングはあるかもしれない、例えば観光地が混んでたり、レストランに並んだり。でもそれはどれも大したことなくて、全体に影響は出ない。後半になれば、自分でペースを握れるようになって、物事に振り回されることもなくなる。
俺はその友達にいくつか注意点を教えてやった:3日前から荷造りを始めて、交通の接続やチケット予約も全部確実にしておくこと。日程を詰め込みすぎないで、毎日2時間は何もしない時間を作ること。臨機応変に道を変えないで、計画通りに進めること。もしトラブルに遭ったら、スタッフか年上の人に助けを求めれば、たいてい解決するってね。
半月後、彼が帰ってきて話してくれた。出発の日の朝、案の定30分渋滞したけど、早めに出てたから助かった。途中、人気店がすごく並んでたから、隣の小さな店に寄ったら、味が思いのほか美味しかった。全部計画通りに進めて、最初はちょっとつまずいたけど、後半になるほどスムーズになって、すごく気持ちよく遊べたって。
ほら、古人の知恵っていうのは、決まり切った答えをくれるんじゃなくて、物事の行方を整理してくれるものなんだ。決断を代わりにしてくれるんじゃなくて、どこでつまずきやすいか、どこで力を借りられるかを教えてくれるだけ。行くか行かないかは、最終的には自分で決めること——だって道は自分で歩くものだし、卦象はただのナビに過ぎないんだから。