一言でわかる艮宮(こんきゅう)の八つの卦☶
第4卦 蒙卦(山水蒙)
卦象:上艮(山)、下坎(水)
☀ 陽:蒙は正を養うがゆえに、啓蒙して知を求める。謙虚に学び、霧を払って天日を見る。誠意を持って教えを請えば必ず得るものがあり、良き師が迷いを指し示せば認識が高まり、前途が次第に明らかになる。
☾ 陰:現状に満足して進歩しなければ愚かで改めがたく、人に教えたがれば嫌われる。向上心を持たなければ蒙昧に閉じ込められ、啓蒙を拒めば長く迷い続け、独りよがりでは最終的に大事を誤る。
第18卦 蠱卦(山風蠱)
卦象:上艮(山)、下巽(風)
☀ 陽:山の下に風あり、積もった弊害が噴出する、まさに古きを革め新しきを打ち立てる時である。敢えて整頓し、勇気を持って向き合い、胆力と忍耐を両立させ、段階を追って進めれば、腐ったものを奇跡に変えることができる。
☾ 陰:古い慣習に従ってその場しのぎをし、日を送れば、腐敗が深まり最終的に手のつけようがなくなる。積弊が長く続いているのに病を忌んで医を避ければ、問題はますます深刻になり、立て直しがきかなくなる。
第22卦 賁卦(山火賁)
卦象:上艮(山)、下離(火)
☀ 陽:山の下に火あり、文彩が輝かしい。適度に飾り立て、礼儀や体裁を重んじれば、運勢にプラスになる。ただし質素を本とし、実力を根としなければならず、文質彬彬たるが君子の姿である。
☾ 陰:華やかな外見に実質の支えがなければ、結局は中身のない飾り物に過ぎない。本末を転倒させ、表を重んじて中身を軽んじれば華やかでも実がなく、過度に飾ればかえって真相が隠れ、見せかけだけになる。
第23卦 剥卦(山地剥)
卦象:上艮(山)、下坤(地)
☀ 陽:山の体が剥がれ落ち、陰が盛んで陽が衰え、運勢が下降する。退いて守り実力を温存し、慎んで拡張しないのがよい。趨勢を見極め、損切りを最優先にすれば、「青山を残せば薪がなくなることはない(=将来の糧を残せば再起できる)」。
☾ 陰:無理に踏ん張って退かず、勢いに逆らって拡張すれば敗亡が加速する。根基が侵食され、大廈が傾こうとしている。小人が勢いを得て君子の道が消え、強く出ればかえってその害を受ける。
第26卦 大畜卦(山天大畜)
卦象:上艮(山)、下乾(天)
☀ 陽:天が山の中にあり、大いに蓄え積み上げる。厚く蓄えて薄く発する時であり、知識・富・人脈を大量に積み重ねる。心を落ち着けて自分を高め、蓄えが十分になれば自然と大任を担えるようになる。
☾ 陰:蓄えるだけで発揮しなければ、膨大な学識を持っていても活かす場がない。学んでも実行しなければ学んだ甲斐がなく、才能があっても示さなければ埋もれ、大きな材を小さく使って歳月を無駄にする。
第27卦 頤卦(山雷頤)
卦象:上艮(山)、下震(雷)
☀ 陽:外が実で内が虚なのは口を開けたようで、頤養(養い育てる)の道である。言葉を慎み、飲食を節し、養身と養心を両立させる。自活して修養を重んじれば、心身の調和が長く続く。
☾ 陰:病は口から入り、禍は口から出る。口腹の欲に溺れれば身を傷め、余計なことを言えば禍を招く。自分で生活の糧を求めず他人に依存すれば、最終的に自立する能力がなくなる。
第41卦 損卦(山沢損)
卦象:上艮(山)、下兌(沢)
☀ 陽:下を損じて上を益し、不要な消耗を自ら捨てる。資源を要所に集中させ、先に捨てて後に得て、損を益とする。己を損じて人を利すれば最終的に福報を得、欲望を減らせば自在になれる。
☾ 陰:節度をわきまえず、多くを求めて貪れば裏目に出る。人を損じて己を利せば最終的に反動を受ける。無意味な犠牲は損の道ではなく、むだに消耗すれば損の方が大きくなる。
第52卦 艮卦(艮為山)
卦象:上艮(山)、下艮(山)
☀ 陽:山が重なる艮は止まることであり、止まるべきを知って止まる。山のように穏やかで堅く、止まるべき時は止まる。欲望を抑え、貪らず争わなければ心が静かになって明らかになり、至善に止まることができる。
☾ 陰:進むべき時に進まなければ好機を逃す。過度に保守的では一歩も進めず、頑固で自分の意見に固執すれば世間から隔絶される。止まって通じなければ死水となり、stagnation(停滞)である。
・・・