選択に直面したらどうする?一つの卦で新しい仕事に行く価値があるかわかる
要約:古人の意思決定の知恵を用いて旅卦から晋卦への変化を読み解き、職場の状況を見極め、より安定した選択をする方法を伝授する。
先日、ある友人が3つの数字を握りしめて私のところに来た。新しい仕事のオファーをもらったばかりで落ち着かないから、昔ながらのやり方で状況を整理してほしいと言うのだ。私に適当に3つの数字を言ってもらったところ、「3、15、9」と答えた。数字で卦を立てる決まりに従うと、上卦は離火、下卦は艮山で「火山旅」の卦となり、第三爻が動いて変卦は「火地晋」になる。
いきなり眉唾ものだと言わないでほしい。これは本質的には意思決定のためのシミュレーションなのだ。考えてみてほしい。選択に迫られたとき、一番怖いのは選択肢が悪いことではなく、自分の実力も事態の深さも見えていないことだ。卦象は自分と事態を二つの役に分けて、一緒に演じてみることで、ぼんやりとした感覚を細かく砕いて見やすくしてくれる。
本卦は旅卦で、上が離、下が艮だ。離は自分自身。火のように明るく情熱的で、前に進みたがる。艮はその新しい仕事。山のように安定はしているが、道を塞ぎ、重たい。火が山の上で燃えるのは聞こえは壮観だが、よく考えてほしい——山には薪があまりない。火がどんなに強くても、しばらくすれば自分で燃え尽きてしまう。これは昔から言われる「体生用(たいしょうよう)」というもので、自分が事を生かし支える、つまり仕事を追いかけるような状態だ。疲れるのは確実で、報酬が見合うとも限らない。
中間の互卦は沢風大過(たくふうたいか)だ。平たく言えば、移行期にトラブルが起きやすいということ。新しい環境だ。人間関係も業務のペースも、どれ一つとっても新たに適応しなければならない。「行けばすんなりいく」と思っていたら、十中八九がっかりすることになる。このとき判断力を高めるにはどうすればいいか? オファーの数字だけを見て喜ぶのではなく、こうした「不適応」をあらかじめコストに算入できるかどうかにかかっている。
幸いなことに変卦は晋卦だ。火が地の上にあり、太陽が地平線から昇っていくように、だんだん明るくなる。つまり、この仕事が悪いわけではなく、最初が大変なだけだ。「私は誰だ、どこにいるんだ、なぜ辞めたんだ」という自己疑念の時期を乗り越え、道に慣れていけば、状況は徐々に開けてくる。
多くの人が状況をどう見極めればいいか聞くが、実は一言で済む——「うまくいくかどうか」だけを見るのではなく、まず「自分は持ちこたえられるか」を見るのだ。この卦が示す信号は明確だ。今ほかに当てがないのに裸辞めで飛び込んだら、十中八九現実に叩きのめされる。今の仕事を続けながら次を探し、経験を積みつつ様子を見て、2、3ヶ月あるいは8週間ほど待って状況がはっきりしてから動くのが、安定したやり方だということだ。
職場で一番タブーなのは、勢いに任せて即決することだ。昔の人が「旅」について語るのは、よその土地に客として住むということ。新しい場所に行けば、自分は「客人」なのだ。控えめに、実力を蓄えるべきで、行ったそばから主役になろうなんて思わないこと。人間関係でもこだわりすぎず、回れる角は回り、流せるところは流して、まず根を張ることが先決だ。
平たく言えば、周易なんて不思議なものではない。頭の中でごちゃごちゃしている考えを、はっきりと二つの面に並べてくれるだけのものだ。一面は自分自身の状態、もう一面は事態の行方だ。見ているうちに、どちらに進むべきかわかってくる。最終的に決めるのはあなた自身で、卦象はただの鏡に過ぎない——心の奥に秘めた、口には出さない迷いや欲を映し出す鏡だ。